朝ごはんをしっかり食べよう!

2022年10月31日

朝ごはんを毎日しっかり食べていますか?私たちの体には1日のリズムがあり、同じ物を
食べてもいつ食べたかで、効果や体調が変わってきます。私たちの体には体内時計があり
ます。体内時計とは、睡眠と覚醒、体温変化、血圧変化、ホルモン分泌、糖・脂質代謝など
のコントロールしている重要な機能です。朝に太陽などの光の刺激が脳に届くと主時計が
リセットされて、朝食は末梢時計をリセットしてくれます。そして、朝食は昼の活動期に
向かって、体の調子を上げていくスイッチを入れてくれます。

朝食をしっかり食べると次のような効果もあります。
やせ体質になる
朝に時間がなく、朝ごはんを抜いて2食にするという方も多いのではないでしょうか。
でも、そうなると昼食時や夕食時に食欲が増進し、高カロリー食を食べ過ぎてしまうことも
ありがちだと思います。また、朝食を遅くとると食事が後ろにずれて遅く夕食になり、夕食か
ら寝るまでの時間が短くなり、エネルギー消費が小さく、脂肪が蓄積されやすくなり肥満の
原因にもなります。これを防ぐためにも「朝食をしっかりとって3食食べ、夕食をを軽く済ま
せる」が基本になります。糖質も脂質もたんぱく質も、夜より朝の方が吸収がよく、利用さ
れやすいため朝はごはんもおかずもしっかり食べましょう。朝なら多少食べ過ぎても太るこ
とはなく、脂質やたんぱく質をとっても大丈夫と言えるので、肥満を防ぎやせ体質になると
言えます。
血糖値が安定する
体内時計の影響で、血糖値を下げるインスリンの効き方が、時間によってことなるため同じ
食事をとっても、朝の食事のときは、インスリンの分泌がよくインスリンの働きも強いので、
糖が速やかに組織にとりこまれます。つまり朝なら糖質をとり過ぎても速やかにエネルギー
として使われるのでそれほど血糖値が上がる心配はありません。1日3食とっていると、食後
に血糖値が大きく上昇することはありません。反対に朝食を抜いて食事回数が減るほど、
血糖値が急上昇します。急激な血糖値の上昇は、血管を傷め、動脈硬化の進行にもつながり
やすくなります。糖尿病の予防にも3食きちんと食べるほうがよいのです。また食物繊維は
いつとっても血糖値の上昇を抑えてくれます。特に朝食に水溶性食物繊維をとると、朝食後
の血糖値の上昇を抑えられ、さらに昼食や夕食時の血糖値も上がりにくくなります。
腸が整えられる
朝ごはんで食物繊維をとると、短鎖脂肪酸という成分が多く作られ、腸内環境や便秘の改善に
役立ちます。短鎖脂肪酸とは水溶性食物繊維が善玉菌に分解されてつくられる物質です。
これが増えると腸内が酸性に傾いて、悪玉菌が増えにくくなる一方、善玉菌が増えます。
短鎖脂肪酸には、腸のエネルギー源になったり、腸の働きをよくしたりなど多様な作用があり
ます。そのため朝ごはんでの水溶性食物繊維の摂取は便秘の改善につながり、腸内環境を
整えるのに重要だと言えます。
筋肉が増える
たんぱく質は筋肉や内臓、骨などの体を構成する材料になります。筋肉の合成には、食事の
リズムと体内時計が関わっているため、たんぱく質も糖質や脂質同様に朝食でとるのが一番
吸収がよいことがわかっています。とはいえ、朝からいきなり肉を食べにくい人もいると
思います。そんな人は牛乳、卵、魚、豆腐など食べやすいものをとることをおすすめします。
様々な効果が期待できますので、朝ごはんをしっかり食べて健康な体づくりをしましょう!



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