食物繊維を積極的に摂取しよう!

2022年11月30日

日本人に不足がちと言われている栄養素が食物繊維である。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類がある。
水溶性食物繊維は糖質の吸収をゆるやかにし、余分な脂質を体外に排出する働きがある。
一方、不溶性食物繊維は便の量を増やして、腸が便を押し出そうとするぜん動運動を促す
働きがある。
どちらの食物繊維も腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整える作用がある。
また、腸内細菌にはバクテロイデスという痩せ菌がいる。近年注目されている短鎖脂肪酸を
作り出す細菌である。短鎖脂肪酸には脂肪の蓄積を抑えて消費を増やし、肥満予防・改善の
働きがある。つまり、太りにくい体を作ることができる。

水溶性食物繊維・・・ワカメ・玉ねぎ・ひじき・昆布・らっきよう・大麦
不溶性食物繊維・・・キャベツ・レタス・さつまいも・豆類・バナナ・ほうれん草・エリンギ
両方を含む食物繊維・・・ジャガイモ・ゴボウ・人参・キウイフルーツ・なめこ・納豆

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の割合は2:1が理想である。短鎖脂肪酸を増やすために
も、水溶性食物繊維をたっぷり摂ることが大切である。
水溶性食物繊維の摂取量を増やすために、特に簡単に摂れる食材として、もち麦やオート
ミールといった穀物がおすすめである。それらには水溶性食物繊維「βグルカン」が含まれて
いて内臓脂肪の蓄積予防や食後の血糖値の急上昇を抑える作用もある。
したがって、これらが含まれている食物繊維を摂取することで腸内環境を整えて、さらに肥満
にならない体づくりまでできる食材と言える。

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